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アーカイブ: 2018年8月

コーヒー摘みの季節到来 第一ラウンド開始


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コーヒー摘みの季節到来

収獲の第一ラウンド本日開始。

今日は友達にも手伝ってもらいはかどった。

第一ラウンドは量が少ないので、明日には終わる予定。

これから3週間ごとに1月まで摘み続ける。

 

収獲は標高の低い農園から始まる。もう第4ラウンドだという農園もあるらしい。

やっぱり収穫は楽しい。

このために一年やってきたんだから。

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コーヒーの香り


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日本には日本人は味覚に鋭敏だと信じる人が多い。食品総合研究所によると、日本語には味覚表現が多いそうだ。英語の食感用語は77語に対し、フランス語は227語、日本語は何と445語にも上る。日本人が味覚に鋭い証拠としてネット等で引用される。

米国人のコーヒー鑑定士(Q Grader)とコーヒーを飲んだら苦かった。私がBitter(苦い)と言うと全員が賛成。しかも渋かった。渋いという英単語が思い浮かばないので、ピーナッツの皮のような味と言ったところ、”OK, Bitter”との返事。さらにえぐかった。火の通っていないナスと説明したところ、またもや”OK, Bitter”。なんでもBitterかよ。随分と大雑把なBitterだなあと思った。

ところが、彼らの嗅覚は鋭いし、表現が豊かだ。私にはチンプンカンプンだが、彼ら同士ではお互いに納得しあっている。私はお手上げだ。

そういえば、嗅覚に関して、それを表す名詞は「におい」と「かおり」の2語しか思いつかない。英語ではSmell, Incense, Scent, Aroma, Perfume, Fragrance, Odor, Stink, Stench, Reek, Rankなど、多くの単語があり、それぞれ微妙に意味が異なる。

「かおり」と訓読みする漢字を調べたら、香、芳、薫、馨、馥、芬、馝、飶、苾など、たくさんある。中国では別の単語なのに、日本ではすべて「かおり」と一括り。食感用語の多さが味覚の優秀さの証拠なら、嗅覚用語の少なさは劣っている証拠なのか。

日本の香り文化にお香がある。子供の頃、親に付き合わされたが、あまり楽しくなかった。香りよりも雲母板に興味を引かれ、遊んで叱られた。そもそも、香の世界では、なぜ香りを「聞く」のだろう。「嗅ぐ」は不粋とされる。「香」は、動物的な嗅覚ではなく、精神性を持って心で「聞く」のだそうだが、嗅覚は卑しいという認識があるのか。

そういえば、日本には香り重視の嗜好品が少ない。欧州の嗜好品の紅茶やコーヒーは香りを楽しむ。日本の緑茶の香りも良いが、紅茶ほど強くない。むしろ、旨味が特徴だ。

お酒にしても、ワインは香りが命。だから丸みを帯びた筒状のグラスに少しだけ注ぎ、グラスをグルグルと回転させて、香りを楽しんでから、口に含む。一方、日本酒は器に、なみなみと注ぎ、オートットトトッーと唇を尖らせて口から迎えに行くのが、我々オッサンの礼儀作法だ。これでは香りを鑑賞する間もない。日本酒は香りよりも旨味の文化。酒と肴が互いの旨味を引き立て合うのが醍醐味だ。

日本人のウィスキーの飲み方も英国人とは違う。彼らは”Don’t drink whisky without water”という。ただし、 ”Don’t drink water without whisky” と続く。ウィスキーも香りが命。一滴でもよいから水で割って香りを揮発させて飲む。ただし氷は香りが立たないのでダメ。なのに、日本では水割りに氷は入れるは、オンザロックで飲むはで、香りには無頓着。

コーヒーの審査員をしていると、紅茶、コーヒー、ワイン、ウィスキーではなく、若い頃からお茶とお酒とビールで味覚を形成した私は、香りを言葉で表現する訓練が欠けていると感じる。(いや、単にガサツな食生活の私が日本文化のせいにして申し訳ない。)

住宅から畳のい草臭やヒノキの香りは消え、通りのうなぎ屋はレトルトになり、スーパーには消臭グッズが並ぶ。日本は無臭化しているのだろうか。

最近はワイン業界をまねて、我々もコーヒーを様々な食品の香味で表現する。例えば、「このコーヒーはアプリコット、ローズティー、ブラックカラント、、、」など。しかし、一般の日本人からすれば、気取っていて、嫌味にさえ見える。別に、格好つけている訳ではない。そういう文化のそういう飲み物なのだ。大目に見てね。

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