モーハワイ☆コム

KZOOラジオを聴きながらコーヒーを摘む


201710 KZOO
うちのコーヒーはKZOO放送を聴きながら育っている。KZOO放送(AM1210)はオアフ島ホノルルの日本語ラジオ放送局。ハワイ在住の日本人には、なくてはならない放送局である。私の住むハワイ島は離島だが、感度の良いラジオなら、海を隔て受信できる。

9月から1月までのコーヒー摘みの時期には、8年間も愛用しボロボロになったラジオを畑に持ち込み、大音響でかけながら夜明けから日暮れまで収穫作業をする。数ヵ月間、毎日同じ単純作業を繰り返すのは精神的にも肉体的にもきつい作業だが、KZOOのおかげで楽しく過ごせる。コーヒーの木も私と一緒にKZOOを楽しんでいることだろう。日本語を聴きながら育った、世界でも珍しいコーヒーという訳だ。

ところで、先日、ホノルルで買い物をしていたら、ビバルディーの音楽を聴かせて熟成した味噌なるものを見た。そういえば、世間にはモーツァルトを聴かせて育てた和牛や乳牛もある。音楽は人間以外の生物にもストレス軽減の効果があるということだろうか。

では、うちのコーヒーはどうかというと、KZOOを聴いて育ったので、ど演歌。KZOOでは色々な音楽が流れるが、なんといっても演歌が多い。ひょっとして、うちのコーヒーは別れや悩みや雨や酒や雪や海や恋の味がするかもしれない。ちょっと、ほろ苦いコーヒーということか。(でも、本当はうちのコーヒーは苦くないのが自慢である。コーヒーは生産の過程で瑕疵があると苦くなる。生産者が手を抜かなければ苦くならない。)

この際、「別悩雨酒雪海恋コーヒー」と商標登録してはとも思ったが、英語だとParting-Anxiety-Rain-Alcohol-Snow-Ocean-Love Coffee になり意味不明なので諦めた方が無難だ。でも、頭文字をとればPARASOL。ちょっと小粋なパラソル・コーヒー。

KZOOは演歌だけではない。時折、落語がかかるので、お笑いの要素もコーヒーに教え込んでいる。人はコーヒーで安らぎの時間を過ごすのだから、笑顔は必須だ。

また、以前、直木賞作家の渡辺喜恵子著『プルメリアの木陰に』が朗読された。写真花嫁の物語。かつて、官約移民でハワイに渡った日本人男性の花嫁を写真だけのお見合いで日本から迎える制度があった。ひとりの日本人女性がコナのコーヒー農園の日系二世の男性に嫁ぐも、畑はだまし取られたうえ、夫に先立たれ苦労する物語。コナコーヒーは日本人の移民が築いたコーヒー。こういう朗読を聴かせて、日本人移民の苦労の歴史も教えている。きちんと情操教育を施したコーヒーという訳だ。

演歌がコーヒーを美味しくするとか、落語がコーヒーを快活にするとか、朗読がコーヒーを正しい道へ導くかは、その効果のほどは不明だが、どうも音は植物に良いらしい。フィレンツェ大学の研究によると、音楽を聴いて育ったブドウは音楽のない環境のブドウより生育が良かったそうだ。さらに、音楽は害虫を混乱させ木から遠ざける効果もあった。

同大学のマンクーゾ教授によると、植物は音楽というよりも、主に根を通して音の振動に反応している。根は細胞が成長する際に細胞壁が壊れるカチッという音を出して、根どおしで音の振動を介してコミュニケーションをしながら成長する方向を決めている。そして、特定の周波数の音に成長を促す効果がある。動物とは全く異なるメカニズムなので、我々には簡単には理解しがたいが、植物は視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚などの感覚を持ち、知性を兼ね備えているそうだ。だからこそ、地球上でこれほどまでの繁栄に成功した。やっぱり、コーヒーの木は賢いのだ。

だから私は声を大にして断言する。KZOO放送はうちの畑のコーヒーに良い効果がある。と思う。たぶん。だといいけど。。。。

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コーヒー摘みの季節到来


201709 cherry2 201709 cherry
コーヒーの実がドンドン赤くなってきた。

赤いのだけを摘む。

やっぱり収穫は楽しい。

このために一年やってきたんだから。
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Costcoでタイヤ交換


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ピックアップトラックのToyota Tacomaを買って6年。初めてタイヤを交換した。
新しいタイヤはトラック用の丈夫な物。空気圧も高め。窒素入り。
これならコーヒーを1トン積んで運んでも大丈夫そう。
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コナの夕陽


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うちのコーヒー畑は真西を向いているので、春分と秋分の頃には、水平線の真正面に夕陽が落ちる。
これから冬に向かうと、夕陽の位置は左へ移動する。
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一番摘みのコーヒー 


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写真の一番白い豆が乾燥中のうちの畑のコーヒー。果皮と果肉を取り除いた後のパーチメントである。近所の畑の豆は随分と汚れている。虫食い豆、腐敗豆、過熟豆などの欠陥豆が混入すると、どす黒くなる。実はシーズンの最初の収穫はどうしても欠陥豆が多くなりがち。その結果、色も黒くなる。

世間で「一番摘み」「初摘み」と称してシーズン最初の収穫分を売っているものがあるが、初物好きの日本人用に流通業者が付けるネーミングだろう。まさか、本当に「一番摘み」を集めて販売する農園はないと思うけど。でも、仮に「一番摘み」だけを買ってくれる人がいれば、メインの収穫分から質の劣る「一番摘み」分を除外できるので、意外といいアイデアかもしれない。

 畑をきれいに保ち、きれいに収穫すれば、ご覧の通り、一番摘みでもパーチメントが白くなることは可能。その為には、日頃からこまめに欠陥豆を取り除くのが重要。さらに、収穫の直前に畑を一周して欠陥豆を摘み取り捨てる。初回は実際の収穫よりも時間がかかったけど。もちろん、収穫当日も丁寧に摘む。

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目で見るクリーンカップ


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 実はコーヒーのクリーンカップは目で見ても判る。

 コーヒーの果実は収穫後、精製所(ウェットミル)で果皮と果肉を取り除き、パーチメントの状態で乾燥デッキで乾燥される(写真)。一番白いのがうちの畑の豆(パーチメント)。同じ人が同じ機械で同じように精製しても、こんなに色が違う。理由はいかにきれいに収穫するか。クリーンカップの秘訣だ。

 虫食い豆、腐敗豆、過熟豆などの欠陥豆が混入すると、どす黒くなる。実はシーズンの最初の収穫はどうしても欠陥豆が混入して黒くなりやすい。他の2つの農園の名誉のため付け加えておくと、彼らも優良農園として知られていて、これでもかなりきれいな方である。

 消費国へ出荷される前にパーチメントの殻を剥いて、中から生豆を取り出すので、消費国へ着いた頃には見た目では分からなくなる。でも、香味に違いが出る。
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雨の中のコーヒー摘み


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コーヒーを摘んでいたら、午後になって雨が降り、ずぶ濡れになったけど、どうにか今週の分は摘み終わった。

今年は、今のところ累計で約2000ポンド摘み、今年の予想収穫量の4%まで来た。来週は農園の手入れに専念。再来週から収穫再開。これから、どんどん忙しくなるぞ。

ビーチクリーンアップ


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ハワイではビーチに私有権はない。プライベート・ビーチなるものは存在しない。ビーチはみんなの物。昨日はBeach Clean Upに参加した。Kohanaiki海岸を皆でお掃除。

ビールの空き瓶が割れた細かいガラスの破片が結構ある。緑色の破片が多かったので、コナのビーチではハイネケンが一番人気なのかなあ。

最近コーヒー農家で流行りの肥料


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最近コナのコーヒー農家の間ではやり始めている肥料を買って撒いた。

コナの大手コーヒー農家が生産する肥料(7-5-5)。魚加工業者の廃材(魚の頭や骨など)を炭化させて(Biochar)、EM1(酵母菌、乳酸菌、光合成金などの有用微生物群)を糖蜜で培養して、その炭の穴の中に染み込ませ、それに玄武岩やラングバイン石(カリ肥料)などを混ぜたもの。即効性と緩効性を兼ね備えたもの。

畑じゅうが魚臭くなった。あまりの臭いに食欲減退。夕飯も食べられない。でも、大丈夫。コーヒーが魚臭くなることはない。
磯の香りのコーヒーなんてあったらおつだけど。
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アメリカンコーヒーとは何か?


201708 American coffee

この夏、ドイツへ行ってきた。街角や駅の売店で飲む普通のコーヒーの質が高い。さすが、コーヒー文化の根付いた国。なにせ1683年にオスマン帝国がウィーン包囲の際にもたらして以来だそうだ。日本や米国より遥かにコーヒーの歴史は長い。スペシャリティーコーヒーの店も良い豆をそろえていて美味しい。だが、コナやブルーマウンテンは見かけなかった。コナは近年の害虫被害による品薄で入手困難になったそうだ。

一方のブルーマウンテンはコナと並んで今でも主にティピカ種を生産している産地。このブルーマウンテンはドイツと同様で米国にもない。コーヒーショップの人でもその名を知らない人さえいる。ある友人など「いや、俺は一度だけNYの専門店で見た」と自慢する。隣国ジャマイカのコーヒーだが、ほとんどを日本が買い取るので、米国には回ってこない。世界の市場から隔絶され、日本で価格形成がなされる珍しいコーヒーだ。

もう一つ、米国にないのはアメリカンコーヒー。日本でのみの呼称で米国では通じない。日本でもその定義は曖昧。浅く焙煎したコーヒーのことをアメリカンとする説がある。また、薄めに淹れたコーヒー、あるいは、お湯で薄めたコーヒーという説もある。カフェ・アメリカーノなら米国にも存在する。エスプレッソをお湯で割ったもの。しかし、日本のアメリカンとは違う。

米国にはアメリカンコーヒーはないが、まずいコーヒーならある。米国人が慣れ親しんだロバスタ種のコーヒーだ。嗜好品は人それぞれで、これをお好みの方には申し訳ないが、私にはまずい。世界中の消費者はアラビカ種を飲む。安いロバスタ種は缶コーヒー、インスタントコーヒーの原料となる。なんと米国人はそのロバスタ種をドリップして飲む。

私は在米27年。米国にはお世話になった。偉大な国だと思う。私のような移民にも寛容だ。その上なぜか、まずい食べ物にも寛容で慈悲深い。一般家庭では大きな缶に入った挽いたロバスタ種を買って飲む。安いがまずい。レストランや外食チェーン店でもこれを使う。渡米当初はビックリしたが、周りのお客は平気だ。

ロバスタ種は深煎りだと焦げて飲めないので、浅煎りとなる。推測するに、戦後、日本人駐在員が米国人の飲むこの不思議なコーヒーを帰国後に再現しようと、浅煎りにしたり、お湯で割ってみたり工夫したのが日本のアメリカンコーヒーの始まりではなかろうか。ちなみに、日本のアメリカンは米国の一般コーヒー(ロバスタ)よりもずっと美味しい。

その後、登場したのがスターバックスである。同社は、少なくとも創業初期は、深煎りのアラビカ種を米国に根付かせることを使命としており、ヨーロッパ人はロバスタ種を飲まないことを米国人に知らしめた。爆発的にヒットして、会社は急成長した。

アラビカ種を浸透させたスターバックスの功績は大きいが、深煎り一辺倒なのはいかがなものか。アラビカ種は深煎りも良いが、浅煎り(ミディアム)の方が豆の特徴が分かり易い。だから、カッピングもミディアムで行われる。スペシャリティーコーヒーを楽しむには浅煎りもお試しいただきたい。

NY時代、部下と有名ドーナッツ店に入ったら、ロバスタ種が出た。驚いたことに部下は「コーヒーはこれでなくっちゃ」と嬉しそうに飲み、スタバのコーヒーを嘆いた。子供の頃からロバスタ種に慣れ親しんだのだろう。一方、先日うちの畑のとっておきの豆を浅煎りにして米国の富豪の集まりに出した。すると、「これはコーヒーではない。なぜならスターバックスはこんな味がしない」との批評を受けた。とほほ。

振り子がロバスタ種からスタバの深煎りへ振り切っている。

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