
ワイキキからモアナルア・フリーウェイを行くと、右手に日立の「この木何の木(モンキーポッド)」があるモアナルア・ガーデン・パークがあります。フリーウェイを挟んだ公園の向かいに、ローカル度100%のレストランがあります。
この地域の人しか行かないようなローカルのレストランです。隣接するカイザー病院に用事があったので、帰り道少し早いディナーに寄ってみました。倉庫やオフィス街にあるレストランは、看板がなければ行ったことのある人しか行けません。レストランの辺りはまだディナーには早いのか、人の気配が全くありません。
陰になって見えなかったベンチでタバコを吸っている老人に、レストランが営業しているかを尋ねました。「やっているよ。ここは肉もシーフードも何を食べてもおいしいよ。もう何十年も食べているから、保障するよ」 そんな老人の言葉に背中を押され店内に入ってみました。
店内には一つの窓もなく、そこはどんなアメリカの田舎町にも一軒はあるローカル・レストランの世界でした。店内に入ると、何人かの常連らしき人がバーでうまそうにビールを飲んでいます。何台ものテレビはスポーツゲームを映し出しています。ジュークボックスからカントリーでも聞こえてきたら、そこはまさにどこか本土の田舎レストランになります。時間が遅くなると、ローカルの憩いの場のカラオケバーになるようです。
スポーツバーの趣をもったレストランです。壁には少し古い時代に活躍したスポーツ選手のユニホームとサインが飾られています。サンフランシスコ・49ersのクォータバックのジョー・モンタナ、フィラデルフィア・フィリーズが1980年に優勝時のピート・ローズのユニフォームにサインしたものが展示してあります。場所から考えて、似せて誰かがサインを加えたものでしょうが、本物でないのがこのお店にぴったりです。
何十年にも渡ってローカルでは有名なシェフ、ヘンリー・ルイスのレストランでしたが、1993年ヘンリーが亡くなりレストランが売りに出されました。そのニュースを聞いて、長年レストランに足を運んでいたロンが、店の従業員のアンソンに「ずっとこんな店がもてたらいいなぁと思っていたんだ」とつぶやきます。こんな経緯で、2人は意気投合して共同経営でお店を受け継ぐことになりました。
毎週180ポンド(85kg)以上の牛肉が消費されることは、レストランの人気を物語っています。人気料理の肉料理は、アジアとテキサスが融合したお店秘伝のソースがポイントのようです。メニューには、ハワイアンプレート、照り焼きチキン、シーフードの数々、そしてお店の看板「BBQ Sucki' Rib (14.95ドル)」などがあります。ほとんどが10〜24ドルの価格に収まるのは、ワイキキとは違います。
時間も早く、お腹もあまりすいていなかったので、シザーサラダ(9ドル)とハンバーガー(9ドル95)を2人でシェアしました。ハンバーガーのサイドには、スープ、コールスロー、ポテトサラダ、マカロニサラダ、フライポテトの選択ができます。どちらも満足できる美味しいものでした。
今度病院に来たら、また寄ってみようと思います。窓のないレストランを出ると、そこは本土の田舎ではなく、大きなモンキーポッドのあるハワイの風景でした。まだ日が高く、眩しい太陽の光に目を細めてレストランを後にしました。
Henry Loui's Restaurant
2850 Paa St. Honolulu
(808) 833- 3728
11:00 am – 2:00 am
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