毎週水曜日のダウンタウンでのランチ・コンサート。いつも柱の影に隠れて演奏してるパイプオルガンのジョン・レンケ氏も今日は演奏姿が見えるようにオルガンの向きが変えられています。

今週は、ゲストにオーボエが加わって、パイプオルガンとオーボエの贅沢な演奏が聴けました。今日の5曲のうちの第一番は、ジュリオ・カッチーニの「アベマリア」でした。私の大好きな曲目です。CDでは何度もソプラノの「アベマリア」を聴いていますが、教会で聴く「アベマリア」は初めてです。オーボエの「アベマリア」も初めてです。パイプオルガンの伴奏に、オーボエのメロデーが大聖堂に拡がります。教会の大聖堂で聴く「アベマリア」には、特別な感動があります。正面にある祭壇の十字架を見ていると、神の存在を強く感じます。自分がハワイにいるのを忘れてしまいます。そこは、時空を超えた中世イタリアの空間でした。

オーボエ演奏者のベンジャミン・ピーターズ氏は、ホノルル・シンフォニーと演奏されたり、現在はハワイ・パシッフィク大学で教鞭をとられる傍らHPU室内オーケストラとのコンサートをされます。私は、彼のオーボエ演奏を聴くのはこれが2度目でした。この日は、彼の関係者の方が聴衆に加わり、いつもより多くの人がセント・アンドリュースの大聖堂を訪れていました。

先週、気になったことがあります。中年のカップルの日本からの観光客らしい人がいました。中央の祭壇前の席に腰掛けられた女性は、演奏が始まると立ち上がり、パイプオルガンの演奏のビデオ撮影を始められました。みなが着席して音楽鑑賞しているのですが、一人だけカメラを片手に立っている風景は異様に思えました。人目が付かない場所ならともかく、一番目立つ教会の中央の祭壇前です。誰もの視線に入ってくる異物のように見えました。もう、何十回と足を運んでいる大聖堂のコンサートですが、こんな風景を見たのは初めてでした。大人としてのマナーは守りたいものです。

You Tube で、今日の雰囲気を伝えようと、オーボエ&パイプオルガンの「アベマリア」を捜しましたが見つかりませんでした。ボッチェリの教会での「アベマリア」もありますが、日本でも人気のある透明の澄んだ声を持つスラヴァの「アベマリア」です。





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