ダウンタウンで、ほんの少しヨーロッパにワープできる空間があります。毎週水曜日の昼、私はランチを早々にヨーロッパにワープします。

今までに何度も紹介しているダウンタウンのセント・アンドリュース大聖堂で開催されるお昼の無料コンサート。ここ数ヶ月ほぼ毎週、心を空にして、癒しの空間に身を置いています。昨日も、贅沢な時間を過ごさせていただきました。

コンサートは12時15分からですが、久しぶりに11時過ぎに大聖堂に入ると、ヴァイオリンの音色が聞こえてきます。どうも定刻前に、3人の音合わせとリハーサル。600名も収容できる大きな大聖堂には、今日の3人のプレーヤーと私の4人だけ。音合わせが終わって、これからリハーサルのようです。今日の題目は、ジョン・セバスチャン・バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043」です。私一人のためのコンサートです。ヴァイオリンの暖かい丸い音色が、天井の高い大聖堂に広がります。目を閉じると、まさにそこはバロックの中世のヨーロッパです。結局、リハーサル中は私一人だけでした。

12時近くになると、人が少しづつ集まり、定刻になると再び中世のバッパの世界が展開されました。いつもながらここに集まる人はおよそ20名〜30名です。私のような常連さんが何人かいます。普段は John Renke 氏のパイプオルガン演奏ですが、昨日のようにゲストがプレイすることもあります。来月の4日は、オーボエとパイプオルガンの演奏が聴けます。

パイプオルガンの演奏をまじかで見たことがありますか?4段の手鍵盤だけでなく、何種類ものペダル鍵盤を操らなければいけません。両手、両足を使っての演奏です。あの荘厳なパイプオルガンの音色は、頭と体を使ってのハードワークから産まれれるのです。いつも全身で演奏しているJohn を見ていると、この少ない聴衆の拍手がとても寂しい気がします。