ハワイの宇治の平等院は有名ですが、ハワイには京都北山の金閣寺も奈良の南法華寺の三重塔もあります。いずれも日本にある建物と見劣りしません。

ダウンタウンからコオラウの山に向けて、ヌアヌ通りをハイウェイ1を通り越して少し行くと建物が途切れ、右手に大きな墓地が見えてきます。墓地の中、奥に入っていくと先ず目にするのが三重塔、そして谷間にひっそり金閣寺を望めます。

ホノルル・メモリアル・パークにある京都ガーデンと呼ばれる日系の方が眠る墓地群があります。1958年にメモリアルパークが設けられ、1966年に仏教徒の魂が眠るこの地に金閣寺と三重塔が建設されました。落成記念として、当時の京都市長から世界平和を願って大きな和鐘が贈られたことにより、この地が京都ガーデンと呼ばれるようになりました。京都の金閣寺からは、当時の金閣寺の住職・村上慈海氏もハワイの金閣寺の落成式に出席して落慶法要をされています。村上慈海住職は、金閣寺が1950年に焼失した当時の住職です。京都の金閣寺は1955年の竣工ですので、ハワイの金閣寺はその11年後に完成しています。

奈良の南法華寺に建つ三重塔をモデルにした三重塔は、パリハイウェイからもほんの少し見えます。大きさは、南法華寺よりもすこし大きく、高さは24m、塔の相輪の先まで含めると34mもあり見栄えがします。金閣寺は頂上の鳳凰像を除いて11mあり、京都とほぼ同じ大きさです。金閣寺の周りには京都と同じように鏡湖池も設けられています。

三重塔はテレビドラマ「ハワイ・ファイブ・オー」や「ロスト」にもロケ地として映像が残っています。しかし、半世紀近くにわたっての風雨に耐えてきたこれらの建物も、相当傷んでいて、その修復が必要になっています。三重塔は傷みも激しく、一時は取り壊しも検討されてました。維持するのは簡単ではありません。修復には巨額が必要です。この塔の問題は何年も前から、よく新聞なので話題になっていましたが、これからどうなるのでしょう。先人が苦労して建てた立派な資産を、何とかして後世にも残してほしいものです。





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