世界の空の一線で活躍してきた「ジャンボ」の愛称で知られるボーイング747を最近あまり見かけなくなりました。しかし、アメリカ大統領の専用機「エアーフォース1」を始め世界各国の政府首脳専用機は、現在もこのジャンボジェットです。

1960年代のアメリカ空軍の次期戦略大型輸送機の受注争いでロッキード社に負けたボーイング社の輸送機が後にジャンボジェットになったのは、まさに「災い転じて福となす」の典型です。もともと貨物機として設計されたボーイング747が、大量輸送を実現する高度経済成長のシンボルとして、多くの人の夢を乗せて世界の空を飛びました。

昨年テレビチャンネル「ナショナル・ジオグラフィック」が、ボーイング747の初めての解体を放映していました。全長70mあまり、重量が400トンにもなる巨大旅客機を1機まるまるリサイクルする解体作業がアリゾナの砂漠で行われました。ジャンボ機の基本デザインはあまり変更がなく、部品に互換性があるため、機体の30%は修理などに再利用されます。

リサイクルの最大の売り物は、4期あるエンジンです。4期のエンジンはすでに予約が入っていて、エンジン4基で600万ドル(6億円)にもなります。取り外された部品の数々は製造番号を控えカタログに載せ、やがて再びどこかの機体に搭載され空を飛びます。スクラップは、アルミと銅とワイヤーなどに分けてリサイクルとして再生されます。1機1億5千万ドル(150億円)を超えると言われるジャンボ機からは、およそ700万ドル(7億円)が回収されます。

原油価格の高騰により、ボーイング747の運航効率が次第に悪化しています。まだジャンボ機はホノルルの空でも見られますが、それぞれのシップも老朽化して徐々にアリゾナの砂漠に送られていくのでしょう。

ホノルル空港の敷地内を走る直線のラグーンドライブを窓をいっぱい開けて車を飛ばすと気持ちがいいものです。海からのそよ風が車内を通り抜けていきます。ジェットエンジンの爆音がする上空を見上げると、貨物機のジャンボ機が飛び立ったところでした。

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