ハワイ史10 カメハメハ五世

ハワイタイムマシーンを読んでくださった方から感想Eメールをたくさんいただきました。みなさま、読んでくださってありがとうございます。で、感想で一番多いのが、 「カラカウア王の話はよく見るけど、カメハメハ五世のあたりの話はあまり聞いたことがなかった」 というものです。
カメハメハ四世のところでも書きましたが、四世と五世の兄弟は、アメリカが大嫌いでした。ジャッドさんと一緒に世界を回ったとき以降、自分勝手で人種差別ばりばりのアメリカ人を嫌悪しています。それで、この二人の時代、反アメリカなことをいろいろとやっています。その事実は調べたらすぐわかることですが、日本語に訳されたものは少ないかもしれません。
今回は五世の時代のお話です。
1863年にカメハメハ五世が即位しました。その頃、アメリカは南北戦争の真っ最中でした。奴隷制度を導入するかどうかでケンカになったアホな戦争です。間接的ですが、この南北戦争がハワイ王国の未来に大きくかかわってくることになります。
四世は反アメリカでしたが、息子さんが亡くなったりして、政治的にはそんなに大きなことはされていません。『何をしたか』でいうと五世のほうが多いと思います。 1864年 五世は三世が1852年につくった法律を廃止します。1852年につくった法律は、ハワイ国民に権利を分散させるものでした。が、結果として、その権利を利用したのは白人たちでした。白人たちに乗っ取られようとしているハワイを救うため、この憲法を廃止して、王朝の権力を復活させようとしたわけです。
が、すでにハワイ王国は、どうにもならない状態になっていました。左は、ハワイアンの人口推移です。太平洋のど真ん中で孤立していたハワイアンは、病気に対する免疫がありませんでした。で、些細な病気で命を落としていました。
追い討ちをかけるような事件が起こりました。 1866年 ハンセン氏病が大流行します。ハンセン氏病が伝染病であることがわかると、ハワイ政府は患者たちを、モロカイ島のカラウパパへ隔離することを決定しました。 患者さんたちの救済のために、カラウパパへ渡ったのがダミアン神父です。ハワイ州庁舎前の銅像さんの人物ですね。 ※一番上の写真は、カラウパパへ渡ったダミアン神父です。
1867年 五世は、セントアンドリュース教会の工事をスタートさせました。四世が計画していた『イギリス国教会』系の教会です。ここで五世は、ステンドグラスの中に、四世夫妻とアルバート王子を描かせています。
1868年 日本から移民が到着しました。江戸幕府と契約したイギリス人ブローカーがつれてきた『日本人労働者』です。1868年といえば明治維新の年です。江戸幕府が倒され、この移民契約はなくなってしまいます。 この後、カラカウア王の時代まで、日本からの移民労働者はやってきません。
更新日:2009年11月20日(Fri)
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この記事へのコメント
編集長さま
細くて言いにくいですが
カラウパパはモロカイ島だと思います。