日系人物語2 元年移民

日本文化センターの
Historical Gallery 『おかげさまで』
を見学中です。ここには日系人の歴史が簡潔にまとめて展示してあります。編集長は何度もここを訪問していながら、「知ってる知ってる」と、案内パンフレットを読むことをしていませんでした。
できるなら、日本語に訳されたパンフレットがあるのでぜひ読みながら中を見学してください。
例えば、この年代、ハワイ王国では欧州諸国や米国の支配力が強まっていた、なんてことは年表からだけでは読み取れません(パンフレットには説明してあります)
ハワイは、社会全体で土地、水、そのほかの資源を共有するという伝統があったことも書いてあります。欧米からの移民者たちは、この伝統を破壊していきます。
同じ頃、日本では徳川幕府が弱ってきていました。税金を支払う義務が課せられた農民たち(今までは作物を納めていた)の中で、借金をかかえて出稼ぎに出る者が増えました。
明治維新で徳川幕府が崩壊します。この年、初めての移民労働者がハワイに上陸しています。『元年もの』と言われる人々です。この移民契約は、徳川幕府とハワイ王国の間で結ばれた契約でした。で、徳川幕府が崩壊したことにより、移民たちは宙ぶらりんの状態になるんですけど、仲介ブローカーが「まあいいや、連れてっちゃえ!」と言ってハワイ入りすることになります。
明治政府はこの契約を正式には認めなかったので、次の移民(1885年に正式に移民契約)がやってくるまで、元年移民たちは寂しい思いをして過ごしたそうです。かわいそう。
ビショップ博物館出版局が出している、 『図説ハワイ日本人史』 という本があります。1885年から1924年までの日系移民たちの記録を集めた資料本です。ちなみに1924年というのは、日本からの移民が完全に禁止された年です。 ※この本も元年移民からではなく、1885年からの移民の話が書かれています。
この本の中に、当時の写真がいっぱい掲載されています。日系移民たちの生活を少しだけですけど、垣間見ることができます。例えばこの家、倒れそうです。これでもまだましになったほうなのだそうです。
契約者が管理用に撮影した移民たちの写真です。まるで奴隷か囚人扱いです。移民たちは、名前ではなく番号で管理されていました。
更新日:2009年10月24日(Sat)
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