【 ワーキングプア 日本を蝕む病 】

昨年、NHKで放映された同名番組を書籍化したもの。
図書館で予約して、10人待ちでようやく読むことができました。

現代社会に広がり始めた新たな形の貧困・・・とでも言うのでしょうか。
働きたくても働けない、どんなに働いても生きていくのに最低限必要な収入さえ得ることができない・・・
そんな方たちの生の声に、これから先、日本はどうなっていくのかと恐怖を感じます。




【 育児放棄 ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか 】

7年前に起こった、3歳の女の子がダンボール箱の中で餓死した事件。
その当事者(両親)や関係者に取材した内容をまとめたルポルタージュです。

この事件の発生当時は、世間から孤立した若い夫婦(特に母親)が、誰からの援助も受けることができずにこういった結果を引き起こしてしまったのではないかと想像していました。
でも・・・実際は、父・母両方の祖父母との付き合いもあったし(あまり良好な関係とは言い難かったようですが)、福祉機関からも万全とは言えないまでも一応の働きかけはあったのだそうです。
それなのに、なぜ最悪の結果を招いてしまったのか、不思議というかやりきれない気持ちでいっぱいになりました。

ただ、あまりにも無責任というか、子どもの死を『いい勉強になった』程度にしか捉えていないこの両親を理解し許すなどということは、私にはできそうもないです。


この2冊の本に共通するキーワードが存在するとすれば・・・
それは、『負の連鎖』 でしょうか。

家族を養う為に過酷な労働を続けた結果、病に倒れた父親。
その父親の介護をするため進学をあきらめた娘。
資格も持たず、介護が必要な家族を抱えていては正社員として雇ってくれる会社もなく、アルバイトで得る収入では食べていくのがやっとという現実。

親から十分な愛情も食事も与えてもらうことができなかったため、自分の子どもに対しても、どこまで手をかけてやれば良いのかわからず、育児放棄や虐待に走る母親。

だからといって、それを理由にすればなんでも許されるというものではないのですが、そういった負の要素が絡み合った結果が貧困や犯罪といった形で現れるケースが多いのではないでしょうか。

もちろん、逆境をバネにしてそこから這い上がることができる人もいるでしょう。
でも・・・人間なんて、そんなに強いものでもないんですよね。


☆今日の写真☆