| 太古の時代、何もなかったハワイでは家族同士が支えあって、知恵を利用し生活を営んでいた。このことはハワイ文化にも大きく影響している。そのハワイ文化の中で、最初に思い浮かべるのはやはりウクレレであろう。ここではハワイの民族楽器であるウクレレについて研究してみる。
1.歴史
ウクレレはハワイの民族楽器であり世界に広く普及している。その起源については、西暦1879年、ポルトガル人がハワイにやってきた時に、ブラーギニア(あるいはカバキーニョ)というポルトガルの民族楽器を持ち込んだのが原型であるという説が有力である。一方ではブラジルから持ち込んだカバキーニョが起源という説もある。
当初ポルトガル人のマヌエル・ヌエスが最初にウクレレ製造をはじめた。「NUNES」ブランドは1879年頃に製作された楽器が現在でも残されている。また、サミエル・K・カマカは1916年にパイナップル型のウクレレで特許を取って製造をはじめ、現在まで残っている唯一の伝統的なメーカーとなっている。現在高嶺のブランドとして知られるMartinは当初楽器のケースを作っているメーカーだったが、1916年からウクレレに着手した。対する1894年創立のGibsonは1927年にウクレレマーケットに参入したが、1945年には製造を中止している。ウクレレの語源は「ウク」=「のみ」、「レレ」=「飛び跳ねる」の意味を持つ。長い航海の末ようやくハワイにたどり着いた移民たちが喜びのあまり歌い踊っている様子(あるいは演奏の手の動き)をみた原住民が「のみが跳ねているようだ」と語ったことに由来するというのが有力な説である。なお現在ではウクレレのことをUkeという愛称で呼ぶこともある。
2.形状
ウクレレは4本の弦をもつ。コアやマホガニーといった地元特有の木材で製作され、ギターをとても小型にしたような形である。フレット(→#注)は12個。スタンダード・タイプの他にテナー、バリトン、アルト、ソプラノ、8弦、バンジョーウクレレ、ドブロ…等といった音域や構造の異なる種類も多い。
3.弾き方
ウクレレは撥弦楽器である。撥弦楽器(プラックト・インストゥルメント)とは、弦をはじくことで音を出す楽器に総称で、リュート、ギター、マンドリン、チェンバロなどがこれに含まれる。同じ撥弦楽器でも、そのはじき方は楽器により様々である。
ウクレレは右手人差し指で複数弦を弾き下ろしたり弾き上げたりして和音を弾くのが普通。日本では伴奏楽器としてのイメージが強いが、本格的なアンサンブルにも利用され、近年はソロ楽器としての地位も確立しつつある。
4.調弦・音
ウクレレは一般には1弦から順にG/C/E/A(ソ/ド/ミ/ラ)に調弦されるが、ハワイでは家ごとに特有の調弦が使われているといわれている。音域は人声のソプラノに近い。ウクレレの音はやわらかな音だがすぐに減衰する。 |