| ハワイには、現在も活動している火山が数多くある。その中でもハワイ島のマウナケア、マウナロア、キラウェア火山が特に有名である。そこでこれら3つの火山について調べてみた。
1. マウナケア火山
ハワイ語で「白い山」という意味のマウナケア山は、標高4205mでハワイ最高峰である。最後の火山活動は、15000年以上前とされており、山としては完成期に入ったとされている。また、「白い山」という名のとおりに、冬場には山が雪で覆われ、スキーを楽しむことができる。山頂付近には各国の天文台が立ち並び、世界の天文学をリードしている。
2. マウナロア火山
マウナロア火山は、標高4169mでマウナケア火山に次ぐ高さである。またこの山は、世界最重量の火山とされている。1800年代を通じてたびたび噴火し、とくに1859年の噴火のときに流出した溶岩流は、遠く北西の海岸線(ワイコロア・ビ―チ・リゾートの南方)にまで伸び、今もその跡を見ることができる。また20世紀に入っても1919年、1940年、1950年と大噴火を起こし、1975年には小噴火を起こした。その他1984年の噴火は、規模としては小規模だったものの、噴火が22日間も続いた。このようにマウナロア火山も19世紀、20世紀と激しい噴火を見せたが、最近では休止状態に入ったとされている。
3. キラウェア火山
ハワイ東部にあるキラウェア火山は、ハワイが西欧に紹介されるようになって以来、ほとんど間断無く噴火を続けている。もちろん現在でも活動を続けておりハレマウマウ火口、キラウェア・イキ火口、サーストン・ラバー・チューブなどがハワイ島の主要な観光スポットとして人気である。ハレマウマウ火口は、キラウェア・カルデラの南西端にあり、ペレ(火の女神)が現在住む場所とされている。この火口は深さ400m、直径900mの巨大な穴ぼこになっていて、底には裂け目が走り、硫黄臭の強い噴煙が漏れている。
現在、キラウェア火山は、1983年1月4日の深夜に始まった噴火がなおも継続中である。この大噴火は、プウ・オオ噴火口を中心として起こり、流出した溶岩によってプナ地区の住宅や農地を焼き、埋め尽くしてしまった。また噴火の瞬間、溶岩が450mの高さに噴き上がり、遠くからでも見えたという。この噴火によって、1988年には、カラパナの海岸に達した溶岩流が、昔の王族が水浴びしたというクィーンズ・バスを埋め尽くした。翌'89年には、溶岩の流れが南へ広がり、13世紀に築かれたというワハウラ・ヘイアウも一部を残して破壊された。さらに'90年には、黒砂海岸で有名なカイムやカラパナも溶岩の下になってしまった。この噴火は1983年以来、小休止をはさみながら噴火点が東に移動してきており、しばらくの間続くだろうと考えられている。
4. まとめ
@ 火山の共通点
これら3つの火山は、共に盾状火山に分類されている。盾状火山の特徴は、高温で粘り
気の弱い溶岩を持ち、盾を伏せたような形になっていることである。
A活動中の火山とそうでない火山
ハワイ島だけでも有名な火山(群)は5つある。前述のマウナケア、マウナロア、キラウェアの他に、コハラ山脈、フアラライ山である。この5つを古い方から、コハラ山脈→マウナケア→フアラライ山→マウナロア→キラウェアの順である。つまり、ハワイ島の北西部ほど年代が古く、南東部ほど新しいということがわかる。これはハワイの南東にある海嶺が影響している。ただし、現在活動している火山は、キラウェア火山のみである。
B火山による地形
これまでハワイ島は、数多くの火山によって様々な被害を受けてきた。一方で、火山による地形が多く形成された。ここでその一例を紹介する。
○ホーレイ・パリ:垂直な壁に溶岩が流れ落ちたことでできる地形。
○ナウル、ホーレイ:海に達した溶岩が、太平洋の荒波に冷却され固まった後、けずられることでできるアーチ状の地形。キラウェア東海岸に形成されている。
○ラバー・チューブ:流れ出した溶岩が固まって形成したトンネル。やはりハワイの火山地形というのは、流出した溶岩が海に流れ出したときに、溶岩が急激に冷やされてできたものがほとんどである。
C溶岩の種類
一般に火山の溶岩には2つの種類があり、ハワイではこれらをアアとパホイホイ(パホエホエ)とよぶ。これらは成分的には何も変わらないが、含まれているガスの量によって外観が異なる。パホエホエは流動性が強く、ラバー・チューブなどのトンネルを形成することもある。アアというのは穴がたくさんある岩になる溶岩で、パホイホイが流れているうちにアアに変化することがある。このように、ハワイ島というのは海嶺に近く、火山活動によって日々変化する島なのである。
<参考文献>ダイヤモンド・ビッグ社 「地球の歩き方リゾート303 ハワイ島」
フォーラム理科資料
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