■修学旅行事前学習 ------ 東大寺学園編
ハワイの地理・地形について ---- もどる▼
ハワイの地形について
<1>  ハワイの火山について

●ハワイ諸島の火山は、沈み込み帯に生まれた日本の火山とは違い、ホットスポットと呼ばれる点状の熱源の存在によって作られている。プリュームと呼ばれる溶融体がマントルの底の方から突き上げてきて、太平洋プレートを下から炙っているのだと考えられている。一番古いものは、カムチャッカ半島近くにある明治海山で、7,000万年前に形成されたと考えられている。太平洋プレートは西に向かって移動しているので、プレート上の炙られる地点も移動していく。こうしてできたのが、ハワイ諸島とその北西に続くミッドウェー諸島や天皇海山列(各海山に神武天皇以来の天皇の名がつけられたのでこう呼ばれている)だ。

反対に一番新しいのが、ハワイ島の南岸沖にあるロイヒ海山だ。ロイヒは火山としては非常に若く、活動を始めてまだ数万年しか経っていない。まだマグマも少量しか噴出していない。ハワイ島のキラウエア火山のように大量に噴出するようになると、マントルに関する情報もそれだけ薄まってしまうが、その点ロイヒの溶岩は地球の内部情報を、世界でもベストと言って良いくらい保存しているのだ。

ハワイ諸島にある火山は極めて急速に成長するため、重力的に不安定な高い山が形成される。このため、しばしば山体の側面で地滑りや土石流、乱泥流が発生する。その中でも最大のものがオアフ島のコオラウ火山(150〜250万年前に活動)の北側で発生したヌウアヌウ地滑りだ。これによって海底にかなりの岩石が拡散したと予想されている。

●ハワイ諸島の地下、マントル深部に「ホットスポット」と呼ばれる数千万年に渡ってマグマを供給している場所があると考えられています。現在は、ハワイ島付近にあり、現在も噴火を続けるマウナロア火山とキラウエア火山、および、現在海底にある(いずれ島になるかも知れない))ロイヒ火山にマグマを供給しています。 噴出されたマグマは、固化して玄武岩となり、島を生成していきます。ハワイ島は現在その過程にあります。一方、生成された火山は、「プレート」(地殻およびマントル上部)に乗っており、1年間に約10cm北西へ移動しています。火山とホットスポットの位置がずれて、火山活動が停止し、その南東側に新しい火山活動が開始されます。こうして、約100万年ごとに新しい火山島が生成され、ハワイ諸島の約3,000kmにわたる長い島の列が生み出されました。ハワイ島の年齢は50万年、カウアイ島で500万年、ミッドウェイ環礁は2,800万年ですから、クレ環礁、ミッドウェイ環礁が長い歴史を持つ、ハワイ諸島でも長老格の島であることがわかります(その先には天皇海山列が続きます)。

●キラウエア火山はマウナロアの南東斜面の上にのっている。マウナロアは軟弱な深海底堆積物の上ににつくられた巨大な火山体だから,自重のためにつぶれて側方にすべり出しやすい。火山全体を断ち切る正断層が動くときには大きな地震が発生する。1975年11月のカラパナ地震(M7.2)はその例である。キラウエアの南海岸が南に8m移動し,3.5m沈降した。こうした地震を繰り返して、キラウエア南斜面に何列もある南に面した正断層崖が生じた。これをヒリナ断層系という。一方,キラウエア・カルデラを向いた北落ちの正断層群はコアエ断層系という。ちなみにコアェは「熱帯の鳥」の意である。

●火山活動が停止すると、島自体の重さで沈降を始め、雨、海水の浸食も受けて、島は低く、小さくなります。珊瑚礁が発達し、その重さでさらに海面下へ押し下げられ、小さな珊瑚礁の島のみが残ります。

●地球上で最も若い島、ビッグアイランド。ワイルドに噴火し続ける火山によって、今もその面積を広げ続 けている、まさに活きている島です。ハワイ火山国立公園の海岸近くでは、流れ出した溶岩が地表に現われ、時には海にまで達して巨大な噴煙と水蒸気をあげている場所さえあります。この地表を流れる溶岩流、数時間のハイキングをすれば手で触れられるぐらいまで近寄って、目の前で見ることができます。ハワイの火山マグマはガスの含有量が少ないため、大きな爆発を起こすのでなく、じわじわと流れでてくるようになっています。そのためすぐ至近距離まで近寄ることが可能なのです。

<2> ハワイの海岸線について

ハプナ・ビーチ州立公園の美しさは本物だ。水はエメラルドブルーで、ギリシャのミコノスやモルジブのビーチにも余裕で勝ってしまうくらい、あまりの美しさにため息も出てしまうほどのすばらしさだ。また、グリーン・サンド・ビーチまでの道のりはとても厳しい。

薄曇りのキラウエア火山からチェーン・オブ・クレイターズ・ロードを一気に1,200m下ってくるとそこには見渡す限りの海外線が続いている。海岸線はどこもかしこも真っ黒でそれが溶岩によって作られたことを如実に物語っている。ワインディングロードをひたすら下り道は左に大きく曲がって海岸線沿に溶岩が海に流れ込んでいるポイントを目指して走っていく。そして今来た道を見てみればきっと驚くに違いない。雲のかかったキラウエアからの道がどのようなところを通っていたのか。そして日の当たるキラウエアの断崖の神々しさに自然の偉大さを感じずに入られないだろう。 もうしばらく行くと写真左の"See Arch"を見つけることができる。車を脇に止めて海まで歩いていくと自然の創った彫刻が堪能できる。ただし溶岩でできた足場は安心できるものではないので注意が必要。

<3> ハワイ諸島について

●ハワイ諸島は、盾状火山が海底から徐々にせり上ってきて、なだらかな左右対称の山を作ることによって形成されました。現在の高低の多い峰や谷は、何千年にも及ぶ浸食によって形成されました。この浸食は、一定不変の天候形態をよく反映しています。年代的に新しいワイ島のなだらかなスロープから、古くて険しいカウアイ島のナ・パリコーストに向かって、北西に進むにつれて浸食の形跡が増大します。概して、最も深い谷は、各島の北または北東側の雨量の最も多い地点で始まっています。最も高い海辺の断崖と最も起伏の多い海岸線は、波の作用が最も強い北側の海岸にあるのが普通です。

●プリュームと呼ばれる溶融体がマントルの底の方から突き上げてきて、太平洋プレートを下から炙っているのだと考えられている。一番古いものは、カムチャッカ半島近くにある明治海山で、7,000万年前に形成されたと考えられている。太平洋プレートは西に向かって移動しているので、プレート上の炙られる地点も移動していく。こうしてできたのが、ハワイ諸島だ。

<参考文献> 「地震プレート海」(岩波ジュニア新書)

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