入院一週間
もはやジタバタしても始まりません
検査結果が出るまで大人しくしていましょう
不思議なことによく眠れています
うちのおかみさんに持ってきてもらった読みかけの本はせいぜい一ページも進まないうちに眠りに落ちてしまいます
振り返ってみれば一番具合の悪かった時期なのかもしれません
昼間窓を開けっ放しにして五月の清々しい空気を吸いながら惰眠をむさぼっている分
夜中の眠りはかなり浅かったようです
夢見に誰かが枕元に立っているような感じが二日続きました
個室とはいえ病院ですからドアに鍵はかかっていません
おっかしいなあ
誰だろう
ひょっとしてこの部屋で何方かがお亡くなりになって。。。。
ええええ
そんなん怖いです
気になって明け方ふと眼を覚ますと
お婆さんがベッドの足もとに立ってるではありませんか
まだ薄暗い光の中ですが
明らかにお婆さんです
どっと背中に冷や汗
うわっ
どうしよう
身動き出来ません
このまま圧し掛かられても逃げる事もできそうにありません
お婆さんは大きく眼を見開いてこっちを睨みつけていましたが
年寄りとは思えない早さで部屋を出て行きました
はあはあ
ぜえぜえ
そのまままんじりともせず朝を迎えました
朝の検温に来たのは
日テレおはよんセンター中田アナ似の
るみちゃん
長身おめめぱっちりテキパキ仕事の看護婦さんです
意を決して明け方の出来ごとをお話しました
あの~
この部屋って何で空室だったのでしょうか?
そもそも満室満床の内科病棟でここ一部屋だけ空いていたのは何故なのでしょう
何かあったのでしょうか
日テレおはよんセンター中田アナ似の
るみちゃん(以下なかだるみちゃん)はコゲメシの話を聞いているうちに目がキリリと光ります
元々が目元ぱっちりの美人さんだからよけい怖いです
でも最後まで聴いてくれて笑いだします
あははは
トメさんね
またやっちゃったのね
トメさんというのはお隣りの部屋の入院患者さん(推定年齢80歳)です
夜中にお手洗いに行って自分の部屋が分からなくなって隣りのコゲメシの部屋に入ってきちゃったようです
ふえ~
トメさんが迷子にならないように目印付けましょうね
なかだ
るみちゃんはティッシュペーパーで器用にバラのお花を造ってトメさんの病室の入り口に貼って下さいました
ふううううう
【おことわり】
お隣りのトメさんの画像がなかったので腰永小百合さんの画像を添付しました
ううう
こっちも怖いし
最近のコメント