R60★亀(亀次朗)であります。
北鎌倉の横浜寄り、しかも脇道に500mも逸れた閑散とした住宅地にひっそりと佇む一軒の居酒屋さんがあるんです。
この記事は2019年04月19日のものです。
タイル居酒屋

この道は自宅から駅に向かう路地と路地を結んでいる亀次朗お気に入りの散歩道です。無論、北鎌倉駅から明月院、建長寺に向かう観光客の皆さんの行きかう行きかう方向じゃありません。以前からのあった一軒の住宅の玄関にいつの間にか小さな看板が出されていたんです。
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昼はラーメン、夜は居酒屋。ううむ。。。。周囲は商店など一軒もありません。この道を歩いて通るのはこの辺の住民だけです。時折北鎌倉から梶原方面に通り抜けていくタクシーなどがエスケープルートに使っている程度です。んでもここには駐車場もないから如何に舌の肥えたタクシーの運転手でもやってくる事はないでしょう。果たしてここで開業して勝算はあるんでしょうか。
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まずは偵察してみました。平日お昼前、自宅から電話して昼の営業を確認してから出撃です。果たして黄金の鶏がらスープのラーメンは極上の味でした。
「ボクは中華の勉強なんっかしていなんんです」
ゆっくりとした口調で店主が語り始めました。
「和食もフレンチも修行したかな。一通りやってみて自分のお店を出したかったんですよ」
亀次朗の住む街のお隣の駅前の大きな商店街にラーメン屋さんをやっていたのは知っていました。
「あすこも繁盛したけど家賃が高くってね」
そういえば最近の新聞に書いてありましたけど、鎌倉小町通りの店家賃が高騰して古くっからやっていたお店がぞくぞくと閉店しているようです。その内にファーストフードのお店かお土産屋さん、大手のチェーン店ばっかしになっちゃうんだろうなあ。

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「ここではマイペースに仕事が出来るからね」
相当な修羅場をくぐって来たんでしょう。また、腕に自信もあるようです。ラーメンを喰い終わってお会計を済ませた亀次朗に思いがけない一言が店長から発せられました。
「亀次朗さん、次の土曜日の夜、良かったら飲みに来ない?席が空いているんだよ」
んじゃ、うちのおかみさんをお連れして飲みに来ましょう。

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つる姫さまの四十九日も無事終えてチョットだけホッとした鶴弥はほぼ毎晩早い時間からぐったりとしています。ちょっとは外に連れ出しましょう。ここなら自宅からゆっくり歩いても時間はかかりません。カウンターの中で仕込みを続ける店主にお願いして力水を頂きます。
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自宅を改装したお店はカウンター8席に上がり框6席というこじんまりとしています。
「全部一人だからね。この位でないと目が届かないし、ボクも一緒に楽しめないでしょう」
お任せ料理の一皿目がやってきました。まるで和食の懐石料理のような仕上がりです。

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鶴弥は赤ワインを注文しました。どうやら気に入って頂けたようです。
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お任せ料理二皿目。しっかりとボリュームたっぷりの品々です。新装開店のお試し価格(4000円)としても充分に納得ディナーになりました。
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やま美さんが閉店してしまって、この界隈には歩いても行ける居酒屋さんが皆無になっていました。貴重な一軒が開店して楽しみができました。
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