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最近日本のフラ界ではある傾向が見受けられる。母娘でフラを楽しむ2世代フラ・ダンサーが多くなってきている傾向だ。30代40代のフラ・ダンサー・ママと、彼女たちの娘である小中学生のフラ・ガール。ハワイではティーンのフラ・ガールも2世代フラ・ダンサーも珍しくないが、日本でもこれから当たり前になっていくのかもしれない。楽しみだ。
今回のハワイで見つけたフラ・ガールは、4月から中学2年生のまりかちゃん。母親の陽子さんと年に2回のハワイ滞在を毎年欠かさないハワイ・リピーター。まりかちゃんのフラ歴はすでに4年。ということは、彼女が高校卒業して18歳になった時点で、すでにフラ歴9年というベテラン(?)フラ・ガールに成長しているわけだ。すばらしい!
まりかちゃんは、フラを始めるきっかけが母親の陽子さんの影響であったことを素直に認める。お母さんが踊っている姿を見て、とてもきれいだと感じたという。フラを踊るお母さんなんて学校でも周りにはいないらしいが、そんなお母さんを「オリジナリティーがあっていい」と感じているまりかちゃん、性格もどうやら母親似のようだ。
楽しそうにフラを踊る母親を見て、自発的に自分でもフラをやってみようと思ったまりかちゃん、当時小学4年生。陽子さんは娘にフラを踊るように勧めたことはないらしい。教室選びもまりかちゃんが自分で決めたという。現在も通っているその教室を小学生だったまりかちゃんが選んだ理由は「ノリが良かったから♪」だそうだ(笑)。素直で単純な理由だけど、とても大事なポイントかも!
習い始めてすぐフラに夢中になって、今も地元仙台の教室で週1回のレッスンを楽しんでいるまりかちゃんが今まで習ったなかで一番好きな曲は「ヘ・メレ・ノ・リロ」。ディズニー映画「リロ&スティッチ」でおなじみのあの曲。イベント・ステージでも踊った曲だそうだ。これからもっと多くの人の前で踊ったり、大会出場に挑戦したり、とフラ・ガールまりかちゃんの夢は尽きない。
さて、そんなまりかちゃんの母親である陽子さんは、「踊る教師」である(?)。仙台の高校で日本史を教えていらっしゃるそうだ。フラ歴は7年。現在フラ・レッスンは東京まで通っている。
陽子さんがフラを始めたきっかけは「修士論文のため」だったそう。
その論文のテーマは、ポリネシア神話の女神「ヒナ」!
タイトルは「神話が語るポリネシア人のジェンダーと世界観」
人間文化学の観点から、社会における女性の役割について問題意識を持ってきた陽子さんは、修士論文を手がける以前にもポリネシア神話と女性について、大学の卒論で
「死体化生型神話――南太平洋の作物起源神話とその観念――」
という論文を書いている(詳しくはこちら▼)
修士論文を手がける際、ポリネシアの神話について学ぶ陽子さんは、歴史を体現している踊りであるフラを習うことで、理解が深まり世界が広がるだろう、と考えたそうだ。
「でも修士論文にはあまり役立たなかったけどね」
と明るく彼女は笑う。フラはハワイの歴史や文化のメッセンジャーであり、日本史を教える自分自身もまたメッセンジャーである。メッセンジャーとしての共通項を感じ、フラへの興味を持たずにはいられないという。
ところで「女神」であるが、ポリネシアの女神の役割として、後世に伝えるということ、子供に何かを伝えるということ、があげられるが、陽子さんはそこに、「教え子に自分の知っていることを教える」という教師としての自分と、女性として、母としての自分自身の役割も投影しているのかもしれない。
「どうして女神にこだわるかって?私が女王様気質だからよ♪」
と冗談を言う陽子さんがフラに関わったのは非常にアカデミックな興味からだったが、そこに表現される女性らしさ、美しさや優雅さに、女性のありかたを考える陽子さんの心をとらえて離さないものがあるのかもしれない。親子で一緒に踊ることはあるのだろうか、と聞いてみたら、人前ではないけど部屋で鏡の前で踊ることはあるそうだ。その姿はおもしろいほどよく似ているらしい。
娘の踊っている姿を見て何を感じますか?
「負けそう!」「まずい!」(笑)

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