老後を考えるとあと何回猫が飼えるかなと考えてしまうふあららいです。




今日はすごく私的な内容です。


ある日フラ~ッと現れた黒白の小さな子猫。
染子と名付け家族の一員として迎え、16年共に過ごして虹の橋を渡りました。

それまでにも何匹かの猫を見送ってきましたが、これを最後にもう猫は飼わないと決め、それまで家族旅行は1泊しかしなかったのに、その夏は2泊で温泉に行きました。

しかし染子がいなくなってから2か月後、いとも簡単に誓いは破られました。


その頃、私と母は毎夜ウォーキングに励んでいました。

ウォーキングのコースはいくつかあって、その時の気分で決めていました。
その日は暗い竹やぶを通るコースで、二人でお喋りしながら歩いていると突然



びゃ!



という鋭い音が。
思わず歩みを止め、「なに今の音・・・?」と不審がりました。

すると竹やぶの中から小さな小さなキジトラの子猫が大きな声で鳴きながら這い出てきたのです。


母が持ち上げ、私を見て「どうする?」
「いや、このまま置いておけないでしょ」
と連れ帰ることに。


手のひらサイズの体重300グラム。
生後1ヵ月になるかならないかという感じでした。
その小さな体にノミがたくさんついていて、数日かけてノミ取りコームで梳いて取った数は約300匹
後日お腹の虫の駆除のために動物病院に連れて行った時、ノミが大量についていたので貧血になってると言われたほどでした。

子猫はちゃちゃもと名付けられ、家族皆で可愛がりました。

ちゃちゃもはスクスクと成長し、1年後にクマちゃん、2年後にアブちゃんと名付けた猫が拾われやってきて、三姉妹で暮らしていました。
乳飲み子時代から大人になるまで一人で成長したので、姉妹猫とのコミュニケーションが上手く取れず不器用な猫でしたが、そんなところが可愛かった。


晩年のちゃちゃもは幼き日の飢えが記憶に刻まれていたのか、寝ている時以外は常に食べ続けていました。
しかし食べたものが身になるわけではなく、骨と皮だけの老婆猫に。
それでも身体のバランスが取れていたのか病気になることもなく、歴代猫の寿命を更新し続け今年21歳を迎え、文字通りの食っちゃ寝生活を続けていました。


8月28日にヨーロッパ旅の前泊で実家にお世話になった時、「ちゃちゃ、最近食べなくなってきた」と母が言いました。
超絶燃費の悪い自転車操業的に生命を維持している状態だったのが食べなくなったら間もなく・・・というのは容易に想像できました。

膝をついて、いつもの寝床ハウスにいるちゃちゃもと向かい合い
「ちゃちゃもちゃんは頑張りました。あの時失っていたはずの命を取り戻して、21年立派に生き抜きました・・・」
「ちょっと、まるで死んだみたいに話さないでよー」
と母に言われましたが、これで最後かもしれないからちゃんと想いを伝えたかったのです。
翌朝、ちゃちゃもの頭を撫でてから家を出ました。


旅行から帰国してからいろいろと忙しくて、お土産を持って実家に行ったのは彼岸明けの日でした。
家に入り、ちゃちゃもの寝床ハウスのある和室を覗きました。
寝床ハウスは片付けられ、そこには畳だけが。

「ちゃちゃもは?」

母は黙っています。

「ちゃちゃもは?」
もう察してはいたけど、尋ねずにはいられませんでした。

「死んだよ」
「なんで教えてくれないの!」
「だってあんた旅行中だったから」
「いつ死んだの?」
「9月3日の朝」

老衰なので苦しむことのない穏やかな死だったそうです。
ちゃちゃも、命のろうそくの芯まで燃やし切ったんだね・・・、すごく寂しいけど天国でクマちゃんと仲良くね。
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