編集長へなちょこ・しゅんが語るハワイの歴史
編集長へなちょこ・しゅんの本「
行くべしオアフ島、見るべしオアフ島
」の中で、まったく個人的興味から書いてしまった歴史のコーナーに予想以上の反響がありました。「けっこうおもしろかった」「もっと知りたい」 etc.....そうか、じゃあ、もっと書いちゃおう、ということで唐突に始めてしまったコーナーです。個人的見解が入りまくってるコーナーですのであらかじめご了承くださいまし。元祖ハワイタイムマシーンは
こちら▼
<05> ハワイ王朝創成期
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ちょっと戻って、カメハメハがハワイ諸島を統一する前のお話です。カメハメハは、手始めに、マウイ島を拠点とするカヘキリと対峙していました。そんなカメハメハのところに、英国海軍バンクーバー船長がやってきてます。バンクーバー船長は
キャプテン・クック
が初めてハワイにきたときに一緒だった人で、カメハメハのことを覚えていました。でもって、成長しているカメハメハを見て驚きました。
バンクーバーは、カメハメハに政治的なことをいろいろ教てあげたそうです。カメハメハの先見性とか、指導者としての素質とかを認めたからだと言われてます。カメハメハさんはすごい人やったんでしょうね。ちなみに、カメハメハとバンクーバーが再会した1792年は、ケンタッキーがアメリカの15番目の州となった年でもあります。ヨーロッパでは、フランス革命が起ころうとしていました。
※写真は
ビショップミュージアム
の展示です。
この当時、ハワイにはいろんな国の船がやってきていました。写真は
海洋博物館
にある当時の展示です。左から、イギリス(バンクーバーもイギリス)、ロシア帝国(アラスカがまだロシア領だったため、ロシアの船は太平洋を動き回っていました)、フランス、そして、アメリカ。あ、注釈が必要です。このアメリカ国旗は間違ってます。
当時のアメリカは、やっと州が15って感じなので、国旗の中の星の数は、まだまだこれ(左図)くらいでした。上の写真のアメリカ国旗には星が45個もあります。45番目はユタ州です。州成立はずーっと後の1896年なので、この旗はこの時期よりも100年後のものですな(そんな話はどうでもいい)
※てんてけさんから、このアメリカ国旗にはストライプが15本もあるけど? というご指摘をいただきました。おお、確かに。アメリカのストライプは独立13州にちなんで13本のはずです。で、調べてみたら、このときは本当に15本やったそうです。星が16になったときに13本にもどってるみたいですけど。試行錯誤が繰り返されていたんですね。
さて、バンクーバーは、列強からの国の守り方をカメハメハに教えました。イギリスも列強なんですが、ハワイを征服してはいません。バンクーバーがカメハメハに一目置いていたからだと言われています。カメハメハもバンクーバーを信頼していたようです。なんと、一時はイギリス国旗をそのままハワイ王朝の国旗として使っていたことがあるとか。
最終的に、ハワイの8つの島を表す8本のラインが入った左のデザインに収まりますが、イギリス国旗が入ったままです。よく、イギリスが発見してくれたから、とか、バンクーバーさんの恩に報いた、という話を聞きますが、カメハメハの想いを考えたとき、そんな軽い理由ではないと思います。
フランスは王国が倒れようとしていました。ロシアは出遅れた感じの帝国主義。アメリカは共和制です。王がいて統制の取れている君主制国家はイギリスだけだったのです。カメハメハは、イギリスという国家の姿を目標としていたのでしょう。
先見性のあったカメハメハですが、ハワイの文化は守り続けていました。カプと呼ばれるタブー制度は残ってましたし、カメハメハは奥さんを21人も持っていました(すげー)
カメハメハは1819年に、60過ぎで亡くなります。早いといえば早い感じです(奥さんいっぱい持ちすぎ?)
カメハメハ二世のリホリホが後を継ぎますが、リホリホは王をつぐのを渋ったとか。で、若いこともあって、実権は.....
奥さんたちの中でもっとも愛されたというカアフマヌが握ります。摂政ですね。カアフマヌは、これまた時代の先端を行く女性でした。ハワイのカプが大嫌いやったみたいです。カプのひとつ、男女同席による食事会をひらき、神から罰を受けないことを証明。一気にカプを廃止しようとします。
今まで自分たちの地位のよりどころだった「カプ」が廃止されると、聖職者たちは困ります。多くのカフナが反乱を起こしますが、リホリホはカメハメハ大王が残してくれた軍隊でこれを鎮圧します。ハワイの原始宗教の崩壊がはじまります。ここに、一種の「宗教の空白」が生まれていました。歴史の偶然は恐ろしいです。キリスト教宣教師団がやってきたのは、そんなときだったのです。
1820年4月19日
アメリカ・ボストン(13植民地のひとつマサチューセッツ州)から、キリスト教宣教師団がハワイ島・コナに到着します。
.................つづく
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