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長岡花火がすごいんです!/ホノルル フェスティバル

さてさて、前回は『ホノルル フェスティバル』イベントをいくつかご紹介しました。

今回は、ホノルル フェスティバルのフィナーレを飾る、皆が最も心待ちにし、期待を寄せる『長岡花火』に注目します。

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(※画像はイメージです:第20回ホノルル フェスティバル)

 ホノルル フェスティバル フィナーレ『長岡花火』の成り立ちを、ちょっとおさらい

日本軍から真珠湾攻撃を受けたハワイ州ホノルル市と、
終戦直前に空襲を受け、また最後までアメリカとの開戦に反対していたものの、
真珠湾攻撃を指揮することとなった連合艦隊司令長官 山本五十六氏の出身地である新潟県長岡市。

過去に受けた戦争の傷を絆に変え、ともに後世に平和を訴えていくため、両市は姉妹都市としての関係を
2012年3月の第18回ホノルル フェスティバルの機会に樹立し、活発な交流を進めています。
その友好関係の象徴(シンボル)として実現したのが、ホノルル フェスティバルでの「長岡花火」というわけです。

ホノルル フェスティバルの最終日にワイキキの夜空を彩るこの長岡花火。
毎年、多くの観客を笑顔にし、そして大きな感動を与えているのです。

さて、その3月8日(日)打ち上げの長岡花火準備のためハワイ入りした大忙しの長岡市の方々に、無理言ってお話を伺いました。

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取材に応じて下さったのは、お写真左から
長岡市国際交流協会専務理事の高野克広氏、ホノルル フェスティバル財団事務局長の星野明夫氏、
長岡市市民部長の広瀬弘之氏、長岡市国際交流課長の河内和幸氏です。

それでは、お話の模様をどうぞご覧ください。

 インタビュー

➀ホノルルで長岡花火を打ち上げる際に、今だから(笑って)話せる過去の失敗談や困難な事を教えてください。

高野「これは、笑っては言えないですねぇ(笑)。 ホノルル フェスティバル財団さんと頑張って来て、
一番大変だったのは、『輸入する手続き』です。」

183「そうなんですか。」

高野「何をおいてもこれが一番です。技術に関しても部長にご相談しながらやってきたのですが、
とにかく『運ぶ手段』『輸入手段』。これが峠です。いやもうホントに!ダイヤモンドヘッド登れるかどうかくらい大変ですよ。」

183「ダイヤモンドヘッド、割と簡単ですけどねっ!(笑)」

一同「あっはっはっ!!そうですか?ココヘッドくらいにしておきましょうか(笑)」

高野「私、90歳のお婆さんを負ぶって登ったことがあるんですよ、あの最後の階段を。そのイメージで!」

183「えぇ!それだったら、かなり大変なのでお話頷けます。マウナケア級ですね(驚)」

なんて、やりとりもありつつ。

広瀬「玉がこっちに来なければ花火も上げられませんからね。まずそこが第一関門です、『輸入許可』、これです。
9.11以来、火薬・爆薬、そういったものの輸入が難しいということで。」

183「梱包等の難しさなどあるのでしょうか?」

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(長岡市国際交流協会専務理事の高野克広氏)

高野「それは特に無いです。梱包方法は規定で決まってるので。本当に大変なのは『輸入許可』です。輸出は出来ます。
私の知人を通して依頼した船会社も”平和友好のためなら輸入許可がもらえる”事を前提で運んでくれるわけですが、
問題は、出航しても実際に許可が下りていないと陸上げが出来ない。
過去、約15年前にオランダで起きた事故と、9.11の影響で花火の輸入はものすごく厳しくなりました。そんな状況の中で、長岡花火が陸上げ出来たのは、故ダニエル・イノウエ上院議員のお力添えがあったからです。平和のためなら特別に許可を出せるようご尽力を頂きました。そのおかげで、その後もこうして花火をホノルルに持ち込めるようになっています。本当に感謝しております。」

ホノルルで花火を打ち上げるためには、平和友好への貢献という説得による輸入許可取得に大変な苦労をされているようです。

➁今年の花火の演目構成を教えて頂けますでしょうか。

河内「ちゃんと持ってきましたよ。」

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183「おぉ!ありがとうございます。」

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【花火プログラム】

1.平和への祈り(単発花火)
日米共に戦没者への慰霊、日米友好と世界恒久平和への祈りを込めて三発の白菊を夜空に献花します。

2.日米友好の絆(スターマイン)
かつてのハワイ王国の国家、並びにハワイ州の州歌である「ハワイ・ポノイ」に合わせて、
王族の衣装にも使われた赤や金色を使って、偉大なるカメハメハ大王を讃える花火を打ち上げます。

3.フェニックス(スターマイン)
中越大地震から10年を経て、長岡の復興のシンボル「フェニックス」が飛躍を誓う。
平原綾香さんの曲「ジュピター」に乗せて打ち上げます。

4.HAWAII FIVE-O(単発花火連続打ち)
ハワイの美しい風景満載の大ヒットシリーズ「HAWAII FIVE-O」のテーマソングに合わせて打ち上げます。
ゆったりした間隔で放たれる三箇所からの大玉をメインに、さらには長岡市民が愛する「しだれ柳」の乱れ打ちで盛り上げます。

5.天地人(スターマイン)
ハワイでも大人気、長岡が舞台の大河ドラマ「天地人」の壮大なテーマ曲に合わせ、豪華絢爛に打ち上げます。

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183「ハワイファイブオーという名前が付いてるものもあるんですね?」

高野「今回、事前に曲のご希望を頂いたのが、日米友好の絆として打ち上げる”ハワイ・ポノイ”と”ハワイファイブオー”です。」

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(長岡市国際交流課長の河内和幸氏)

河内「FMラジオで曲が流れるんですよ。皆さん、浜辺など色々な場所で花火をご覧になるときに一緒に聞いて頂くと、
単純に見た目の花火の楽しさだけでなくて、音楽と共に、より感覚が引き込まれると思います。
それぞれの花火に込められた想いのアナウンスも流れますので、それが分かった上で観られると、より感動の思い出に繋がると思うんです。」

なるほど、本番はFMラジオが必需品ですね。皆さんお忘れなく。
チャネルは、ホノルルのFMラジオ局Hawaiian105 KINE です!

➂本家長岡花火とホノルル長岡花火どっちが難しい・大変だと思いますか?

183「ホノルル花火だと思う方、手を挙げてください。」

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183「おぉ!皆さん、そうなんですね。ちなみに理由は?」

各々にお伺いしました。

河内「長岡は歴史があるので、実行組織がしっかりしておりノウハウがあります。また、長岡花火を理解されている方が多いわけです。ホノルルは、先ほどのお話にもありましたように、
1.手続きが大変
2.そして、ハワイで上げる技術やアメリカの花火師との連携、お金の工面も難しい
3.何よりも『長岡花火』を理解して頂くのが目的なので、そういう部分の難しさ
があるかなと思います。その3つですね。」

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(長岡市市民部長の広瀬弘之氏)

広瀬「みんな言われちゃいましたので(笑)。
やはり文化・考え方が違うというのが一番大きいですよね。長岡については60年以上続いてますので、市民並びに全国の方々に長岡花火の意義・花火の素晴らしさが浸透していますし、もうずっと長く協賛して頂いているスポンサー様も多いですから、資金集めの部分についてもそんなに困ることは無いです。花火師もしっかりしてますし、技術的なところも問題無いです。」

「ホノルル フェスティバルの花火では、まず花火のプログラムから決めていかねばならない。日本の花火玉は”寸”で作りますけど、ホノルルは”インチ”で作るものですから、花火師さんもまた別の玉殻を用意しなければならないということもあります。それからこっちに持ってきて、こちらの花火師さんとの打ち合わせを行い、現場では台船というものも使いますからね。」

183「台船ですか。」

広瀬「細かい話ですけれど、港で筒をセッティングして、玉入れして、運んで。波の上ですから。技術的なことですが、常にそこに停止していなければならない。波がある、潮がある中でエンジンを吹かしながら、ず~っとそこに居なければならない。何もしなければ流れていってしまいますから。そういうところの技術的なところも大変です。
あとは、我々の想いをホノルル フェスティバル財団さんに組んで頂いて、観覧席とか仕掛けの部分も行って頂いているという中で、
色んな方々からご支援頂いて、この花火が実現しているという難しさ。そして、今回も3月の打ち合わせのために来ているわけですので、その部分もなかなか大変かなと思っております。でも、その裏方が特に一番大変かと思いますので。ねぇ、担当の高野さん(笑)」

高野「いやいや、そんなこと無いですよ(笑)。」

広瀬「2011年、初めてホノルルで長岡花火を打ち上げる予定でしたが、花火打ち上げの前日に東日本大震災が発生し、ハワイでも津波警報が発令され打ち上げの準備が出来なかったことと、日本があれだけ被害を受けていることもあり、中止せざるを得なかったわけです。その翌年に打ち上げることが出来たわけですが、花火玉を1年間ホノルルで保管していたこともあり、打ち上げるまでは本当に色々なことが心配でした。」

出だしから困難の連続だったようです。

高野「皆さんそれぞれ役どころが違うのですが、私の場合、役割としては、とにかく持ってくることですからね。
持ってこないことには始まらない。

今回、日本は今日出航かな?上手く行けば、雪の中、長岡から東京まで玉を運んで、税関検査を受けて出航します。
毎年の事ですけど、毎年違います。一つ一つが違います。それがやはり難しい。」

河内「昨年は、登録番号の”0″が一個足りない、番号が違うだけで陸上げ出来ないという事がありましたよね?」

高野「色んなことがあるんですよぉ、ホントは話せないことがいっぱい(笑)」

本当にハワイで日本の花火を打ち上げるというのは大変な事なんですね。
話せない事をホントはもっと知りたいですけど。。。

➃長岡花火の”誇り”とはどんな所でしょう?

広瀬「単なるショーではなく、長岡の花火というのは歴史的な意義がありまして、そもそもは”長岡まつり”、その前は”長岡復興祭”と言われているネーミングの通り、空襲で焼け野原となった長岡を立て直そう!元気を出そう!というところから長岡花火が「市民の力」になったということです。
花火に込められた想いは、「慰霊」「復興」「世界の恒久平和を祈る」という3つの柱であり、市民の誇りでもあります。」

➄最後はやはり、今回一番伝えたい想いを教えてください。

広瀬「今まで3回打ち上げてきて、ホノルルの市民の方々に長岡の花火というものがだいぶ浸透してきたのかなぁと感じてきてはいるのですが、まだまだです。
今年は終戦70周年の節目の年でもあります。今年8月14日・15日、パールハーバーにて行われる長岡市とホノルル市が共同で開催する慰霊と平和の式典、また併せて未来志向の青少年(これから未来を担う青少年)の交流も踏まえて、フィナーレで『長岡花火』を打ち上げます。

3月8日のホノルル フェスティバルで打ち上げる花火では、「慰霊」「復興」「世界平和」という想いが込められた『長岡花火』を肌で感じて頂けるよう、また、その後に続く8月の終戦70周年への想いも重ねて打ち上げたいと思っています。」

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(長岡市国際交流協会専務理事の高野克広氏、ホノルル フェスティバル財団事務局長の星野明夫氏、長岡市市民部長の広瀬弘之氏、長岡市国際交流課長の河内和幸氏)

皆さん、ありがとうございました。

終始笑って和やかにお話頂きましたが、その裏には本当に大変な苦労・ドラマがありました。
その苦労を行ってでも、ハワイ/ホノルルで花火を上げたい、上げる意義があるのがこの『長岡花火』なのです。

平和・友好の意識を皆さんに伝えたい、技術も優れた華やかな花火で皆さんを笑顔にし、感動を与えたい。

長岡市広瀬市民部長もおっしゃっていました。
今年2015年は、終戦70周年を迎えます。
その式典として8月、パールハーバーにて特別に『長岡花火』が打ち上げられる予定にもなっています。

それだけ『長岡花火』は優れた技術と慰霊並びに平和への祈り、ホノルルとの結びつきを強く持った世界でも特別な花火なのです。

まだまだ皆さんからの寄付募集!

さァ、ここまでの想いが込められ、皆の笑顔を臨む『長岡花火』が今年も「ホノルル フェスティバル」のフィナーレとして開催されます。

この長岡花火を含め、「ホノルル フェスティバル」の開催を支えているのは、皆さんの寄付のご支援によるものと前回も書かせて頂きました。

前回の記事以来、多くの皆様にご協力を頂いておりますが、まだまだ皆さんのご支援が必要です。

こんな話は知らなかったよという方、
今回の記事を見て支援してみようかなと思って頂いた方、
既に支援しているけれども、もう少し協力してもいいかなと思って頂いた方、

皆さんひとりひとりの更なるご支援を、是非お願い致します。

寄付はこちらから

次回は、「フレンドシップ・パーティ」に注目します!

お楽しみに!

(By イチハチサン)

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■ホノルルフェスティバル2015
公式WEBサイト:http://www.honolulufestival.com/ja/


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