
「新妻やっこ」さんのブログと編集長のブログでこの写真展を知り、最終日前日の今日、行くことができました。

小ぢんまりとした会場に、モノクロで撮られた日系二世たちの姿が並んでいます。どの顔にも深いしわが刻まれています。笑顔もありますが、まっすぐこちらを見据えるような、厳しい顔つきもあります。それぞれの写真につけられた、愛情あふれるキャプションを読んでもう一度写真を見直すと、短い文章では語り尽くせぬ時間の重さが、それぞれの写真の背後に感じられます。
会場にいらしたSATOさんと少しお話をすることができました。頭の中で英作文を考えて緊張していたのですが、SATOさんは流ちょうに日本語を話されるので、心配は杞憂でした。穏やかな話しぶりの中に、二世たちの姿を写真に留め続け、日本での写真展を実現させた芯の強さが感じられました。
この中には、既に亡くなられた方も多いとお聞きしました。9年間にわたって続けられたプロジェクトですから、それも当然でしょうね。まさに、「今」でしか成立しなかった作品と言えると思います。日系二世のご苦労をその姿で残すという仕事を思うと、SATOさんご自身にも心から「ごくろうさま」そして「ありがとう」と言いたい気持ちです。
「新妻やっこさんのブログをみて来ました」と声をかけると、「そういう方が、今、お二人いますよ」とのこと。モーハワイの威力は強力ですね。居合わせたお二人とともに、SATOさんとのお話を楽しむことができました。
私は、以前からネイティブハワイアンの文化や歴史に興味を持っていたのですが、その一方で、現在のハワイで重要な位置を占めている日系の人々への興味が薄かったことに気づきました。日本人としての矜持を持ち、異なる風土と文化の中で苦闘した人々の姿に、今の私たちが学ぶべきものがきっとあると感じます。そのようなことを感じさせてくれた写真展でした。
東京での開催は残念ながら明日が最終日です。11月3日から16日まで、大阪のNikon Salonで引き続き開催されますので、関西地域の皆さま、ぜひ足を運んでください。
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