Post-809この週末、横浜の赤レンガ倉庫に行きました。実は、映画を見に出かけたのですが、少し時間があったので足を延ばしたのです。海辺にでて左手を眺めると、海上保安庁の巡視船「しきしま」が停泊しています。桟橋の横の建物には「工作船展示館」という文字。そういえば、テレビで爆笑問題が訪れていました。それが、赤レンガ倉庫のすぐわきにあるとは知りませんでした。

募金箱がありますが、入館は無料。写真撮影禁止の表示があるものの、係の人は「撮ってくださって結構ですよ」と、ずいぶんのどかです。しかし、そこに展示されているものは、のどかとは程遠いものでした。

工作船

2001年12月、奄美大島のさらに東の海上で不審な船が発見されました。海上保安庁の巡視船が追尾し、船型から判断して工作船の可能性が高いと判断しました。停船命令を出し、威嚇射撃を行いましたが逆に銃砲で攻撃を受け、負傷者がでて巡視船の船体や機器に損害をこうむりました。正当防衛の攻撃を行ったところ、自爆と思われる爆発を起こし、不審船は沈没し、乗組員が死亡するという事件がありました。

工作船

沈没した船を水深90メートルの海底から引き揚げ、回収した船体や武器、装備品を展示しているのが、この「工作船展示館」です。

小型船

工作船の船内にはこんな小型船が格納されており、水中スクーターや爆発物が搭載されていました。

回収した物品などから、この船は北朝鮮国籍の工作船であると判断されました。日本の周囲の海が、必ずしも常に平和な状況にあるとは限らないことがよくわかります。私たちが毎日平穏に暮らすことができるのも、海上保安官をはじめとする、こうした人々の不断の努力のおかげであることを知ることは無駄ではないと思います。休日に人々が集う赤レンガ倉庫のすぐ横に、こうした施設があることは、まことに意味のあることだと感じました。